2008年9月7日日曜日
マーケティングは変わったのか?
「マーケティングは何故必要なのか?」これは、よく私が受ける質問の一つである。また「マーケティングすると何が変わるのか?」という質問もある。共にある面では"マーケティング"のもつ一面的真理を捉えていると思う。前者は、マーケティングを経営手法・方法論としてみるときの疑問。後者は経営哲学・思想の面でマーケティングを捉える際に沸き起こるものである。単純に考えれば、"Marketing"はMarket(市場)のing(変化・動作)に創造的に適応していこうとする経営行動を言うものであり、方法論として解釈する場合もあれば、「われわれはこうありたい」といった経営の根本思想として見られることもある。巷間、マーケティングは変わったとの声もある。しかし、そうだろうか?1955年に日本の経済界に紹介されたマーケティングは、決してその根本思想を変えることなく議論されてきた。問題にすべきは、企業が真剣にマーケティングをしてきたのか?ということである。つまりその根本思想である「顧客主義」を経営の血液として、脈々たる思想と仕組みをつくり続けてきたのかという自問自答をすべきである。
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