2009年5月22日金曜日

気づく力

マーケティングは市場の変化への創造的な適応行動であると、旧来より言われてきた。変化への適応のためには、変化自体に敏感でなければなるまい。ぼんやりと流れ去る時の中に身を置いていたのでは、単に車窓から眺める景色の移り変わりを見ているようなものである。ただ、電車の車窓からの景色は、自分が動いているだけで対象となるモノが移動しているわけではない。企業行動の対象者である顧客は、時々刻々と変化をし、企業の経営に影響を及ぼしてくる。そのためにも先ず、動的なものを静的な立場で見て感じることがマーケティング・スタッフには求められる。
そのスタートは、変化そのものに「気づく」力である。動きを察知する感性とでも言えようか。何かを見て、自らの動きに変える力のことである。ある対象物を見るだけでは、気づくことにはならない。今までとどこか違う、自分の過去の経験だけでは判断できない、書物を通じて知ったことと何かが違う・・・、と先ずは思う。そこからどうするのか。何故かと考え込むこともある。しかし、いつかそのこと自体を忘れてしまう。それでは「気にする」レベルで止まってしまう。気にして動くこと。動きを伴うかどうかが「気づく」力を持っているかどうかの分水嶺になる。
オフィスのデスクの上に置いてあったティッシュがなくなっているようだと思い、新しいボックスを買う(またはストックを取りに行く)、という行為が「気づく」ということ。「気」は人の精神が外に出る様子をいう。景気の良い話が聞こえてこないビジネス環境ではあるが、「気づく」力が新しいビジネスの可能性を産み出すことを忘れないのが、マーケティング・スタッフである。
そのような「想い」を持ったビジネスパーソンと共に学びたいと考えた場が、「私塾」である。

2009年5月21日木曜日

問題意識を持つ

企業トップの講話を聞いていると、よく耳にする言葉に「危機意識・問題意識・当事者意識」の意識三大話がある。
確かに、環境変化への適応の道筋を模索し経営の舵取り役の大任を負う企業トップとしては、笛吹けど踊らずの状況を避けたいところである。そのためにも、全社員が「このままではいけない。何とかしなければ・・・」の「危機感」を持っていなければ革新への動きも鈍くなろうというものである。
しかも、企業に評論家は不要である。何か新しい動きを始めようとするとすぐに、「そうは言っても・・・」「過去の実績から言えば・・・如何なものか・・・」と、したり顔でネガティブ論を展開する輩。自らが推力となって実行して始めて成果を見る「当事者」の想いを持たなければ、そもそも何も始まらない。
ところで今ひとつの「問題意識」である。そもそも問題意識とは何か。マイナス現象が起きたことを見続けることか?それでは、ネガティブ・チェックをすることになり、未来に向けた解決策が生まれてこない。そうではない。「問題意識」は、誤解がないように英語で言った方が良いのではないか。“Full-time Thinking”である。常に考え続けること、意識の中に自らの課題を持ち続けることである。NHKの番組に「プロジェクトX」があった。その基本コンセプトを「思いは叶う」と言う。ある課題に問題意識を持ち続ければ、答えは生まれる。
マーケティング・スタッフが持つべき問題意識とは、「一つことへの想いの継続力」と理解できよう。

想いを発信する

 今思うこと。それは、HPにローンチした様々なファイルやガイドを、どれだけの人に見てもらえるかということ。 当方としては、500人の方々を目標にしている。 なかなか、難しい。独りよがりにならぬこと。粘り強く。 Management Partnar Staff 清野裕司