マーケティングは、経営の手段なのか経営哲学なのか。どちらかに決めてしまいたいとする考えもあろう。しかし何事も、「どのようにすべきか」を考える前に「何をすべきか」が先ではないか。手段の体系化をすることも大切だが、自らの行動を律する思考体系を明確にしておきたい。
そこで、マーケティングとは、「常に相手の立場に立って自らの行動を見つめ直す思考の体系」であると捉える。組織行動に限らず個人の行動にもまた、マーケティングは存在すると考えられる。自らの行動を評価し判断を下す相手は誰かを理解することから、マーケティングは始まる。ビジネスに限らず個人の生活においても、自らを取り巻いている環境の変化を如何に自分自身の問題として意識し、そのために今自分達は何をしなければいけないのかを常に見極めていくことが必要である。
自分が相対している対象者(企業にとってみれば顧客=生活者)は、何をしてくれたならば喜んでくれるのだろうかという発想を忘れてはならない。マーケティングは、単に企業が市場を操作する為の手段体系としてだけではなく、いつも相手の立場に立って自らの行動を見直し、その行動自身を律して行く思想と行動の体系と考えられる。
2008年8月13日水曜日
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