私の仕事は、企業のマーケティング・スタッフの方々と一緒になってビジネス・テーマを考える場に参画したり、企業内のスタッフにマーケティング理論を伝えることが主流である。一方通行的なものではなく、お互いに会話をしながら知恵を熟成させ、新たな発想を求めるワークショップ・スタイルのプロジェクトをコーディネートする。決して調査屋ではない。
そのような場でよく聞かれることがある。「マーケティングについて、どこで勉強するのですか」との問いである。個人的に日々の見聞自体が勉強と心得ている者にとって、改めて「どこで・・・」と聞かれても、「普段の生活で・・・」と答えるしかない。
勉強するとは「知らないことをわかるようにする」「自分なりの解釈をする」「学問を体系的に理解する」と、さまざまなレベルがある。どの段階にあっても、さまざまなアプローチがある。学校で一般的な学問体系を「習い」、何を考えるべきかを知るという方法。先人の残した知の集積を書物を読むことによって「辿り」、個々の意味を理解する方法。他者の考え方や理解の内容を会話を通じて「聴き」、自分なりの体系的な整理をする方法。そのどれをとっても勉強である。しかも、これらのことは日常生活で繰り返していることでもある。
勉強とは、一方的にある方法を「習う」ことではない。自分自身の解釈やアプローチの仕方を「組み立てる」プロセスである。そのように考えると、「勉強する」ことが楽しくなる。「習う」ことだけの底の浅さが見えてくる。日常生活が勉強の場であることを教えてくれているのは、「我以外みな師」の想いである。
2008年9月7日日曜日
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