顧客開発,顧客管理,顧客主導,顧客志向・・・「顧客は企業の在外資産」であると言われるように、マーケティング領域では、「顧客」は慣用句のひとつである。
企業にとって「顧客」とは誰のことを指しているのだろうか。そして、どこにいるのだろうか?「顧客」を原典で見直すことから始めてみよう。
「顧客」は「顧(かえりみる)」と「客」からなるが、更にこれは、「雇」と「頁」/「ウ冠」と「各」に分化できる。そして、「雇」=古い/「頁」=頭・顔/「ウ冠」=家・店/「各」=来る、の意味を持つものである。個別の要素を一連で読み解けば、「古顔が店に来る」となり、馴染みの来店・来宅ということになる。一度限りの顔見せではなく、一度の関係(来店)が長く続いて、また顔を見せてくれる人が「顧客」である。
昨今言われる関係性マーケティングにおいて、顧客をいかに維持するかに主題がおかれるのも、店や企業と顧客との長期的友好関係の形成に他ならない。「顧客」は一度として「開発」されたり「管理」されたりしたいと考えたことはなかろう。回を重ねて利用しようと考えるのは、そこに何がしか誘引されるものがあるからであり、それが何かを知ることは、マーケティング・スタッフの大きな仕事である。
顧客との関係づくりとは、店や企業サイドが、何度となく利用していただける魅力を提供しつづけ、馴染みの顔を理解することに始まるのは、「顧客」の原義をたどれば言うまでもない。
2010年5月5日水曜日
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